【訃報】加藤茂雄さんが永眠されました


 2020年6月18日

『浜の記憶』主演俳優の加藤茂雄さんが、2020(令和2)年6月14日午前7時、慢性腎不全のため94歳で永眠されました。
95歳のお誕生日(6月16日)を迎える2日前のことでした。
ご遺族の意向により、葬儀は6月18日に家族葬にて執り行われました。
謹んで加藤茂雄さんのご冥福をお祈りいたします。

なお、お別れの会などは未定ですが、8月10日(月・祝)~16日(日)に、鎌倉市川喜多映画記念館(鎌倉市雪ノ下2-2-12)にて、加藤さんが出演された『浜の記憶』と『鎌倉アカデミア 青の時代』の追悼上映が行われることになりました(11日は休映)。



【付記】(2020年6月19日)

ネットのニュースなどでは、ごく簡単にしか触れられていませんでしたので、やや詳しく、加藤さんの経歴をご紹介させていただきます。

1925年、神奈川県鎌倉市生まれ。石川島造船所青年学校、横浜工業学校を経て、1946年、開校間もない鎌倉アカデミア演劇科に第一期生として入学。1949年卒業(一部資料に1950年卒業とあるのは誤り)。
1950年、演劇科の同期生だった廣澤榮(助監督・後に脚本家)の勧めで、東宝撮影所内の「全国映画演劇労働組合東宝演技者支部」と雇用契約を結び、1952年に準専属、1954年に専属契約。黒澤明監督の『生きる』『七人の侍』、本多猪四郎監督の『ゴジラ』シリーズ、テレビの「ウルトラ」シリーズなど、ノンクレジットも含め、膨大な数の作品に出演する。
1972年の専属契約解消後は、同僚の多くが俳優を辞めて転職する中、新星プロダクショングループに所属して俳優を続け、「太陽にほえろ!」「大江戸捜査網」「赤い衝撃」「祭ばやしが聞こえる」「はみだし弁護士・巽志郎シリーズ」等のテレビドラマや舞台にも活動の幅を拡げる。増村保造監督の『大地の子守歌』『曽根崎心中』では円熟した演技を見せ、東宝以来のつながりである黒澤明監督の晩年の作品にも『夢』『八月の狂詩曲』『まあだだよ』と、3作続けて出演した。これまで演じた役は、1000を超える(本人の言)。
俳優活動の一方、地元である鎌倉・由比ヶ浜で、先祖代々の地引き網漁を営む。
2019年には、93歳で初の主演映画『浜の記憶』が、鎌倉を皮切りに東京、横浜、名古屋、京都などで公開され話題を呼んだ。


2019年7月27日、新宿K's cinemaの公開初日。共演の宮崎勇希さんと



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